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初午に無官の狐鳴にけり [日々徒然]

上の句は小林一茶の句。
節分で初午の3日は何もせずに過ごしてしまった。
豆まきしてません。恵方巻き食べてません。
折角の美味しい物を無言で1本丸かぶりするというのは何となくつまらない気がして、むかし仕事中にアシさんがいるときに1回やったきりだなあ。
でも、豆まきはしたかった。

n_120204_1.jpg
この絵は先日あげたデジタルホラーM表紙とほぼ同じ物なのだが、表紙では絵の上にいろいろ被っているのでこちらもあげてみた。
烏帽子はどうした、そのポニーテールはなんだ、悪源太!とか突っ込みどころはあるでしょうが、ふぁんたじーなので許してください。
彼が着ている鎧直垂と小手なのだが、大好きな絵師月岡芳年の義平さんとお揃いにしたかったのね。
こちらが死したのち雷となって、処刑の時の約束通り難波次郎さんを蹴殺したときの悪源太義平殿。
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すごい迫力でございましょ?
直垂の三つ巴の紋は源氏が信仰していた八幡神の神紋で、他の多くの神社でも使われているとか。
鎌倉悪源太義平こと源義平は超有名な源頼朝や義経の腹違いのお兄さんだ。
平治の乱で敗れ、数え歳20歳で斬首されたが、今の数え方だとたぶん享年18歳。
現代に比べて当時は、人が大人になるのがだいぶ早かったのだね。
十代で子持ちなんて当たり前だったし、特に棟梁クラスは精神的にも早く一人前にならざるを得なかったのだろうね。

今『すっくと狐』8巻の描き下ろし原稿と格闘中なのだが、悪源太編はそれで一応けりをつける予定。
最後が駆け足になっちゃうのは残念だけど、義平くんはとても気に入っているキャラなので機会があればまた描きたいと思っている。


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